Hamlet, Queen, and King

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CATEGORY: Remarks to Remember
これを知らずして一生は終えられない!私たちを圧倒する偉人の言葉を紹介していくseries です。ぜひ一緒に感動しましょう!

HAMLET = HAM.

KING.  But now, my cousin Hamlet, and my son, — 
HAM.  A little more than kin, and less than kind. [Aside.
KING.  How is it that the clouds still hang on you?
HAM.  Not so, my lord, I am too much i’the sun.
QUEEN.  Good Hamlet, cast thy nighted colour off,
And let thine eye look like a friend on Denmark.
Do not, for ever, with thy vailed lids
Seek for thy noble father in the dust:
Thou know’st, ‘tis common; all, that live, must die.
Passing through nature to eternity.
HAM.  Ay, madam, it is common.
QUEEN.                                            If it be,
Why seems it so particular with thee?
HAM.  Seems, madam! nay, it is; I know not seems.
‘Tis not alone my inky cloak, good mother,
Nor customary suits of solemn black,
Nor windy suspiration of forc’d breath,
No, nor the fruitful river in the eye,
Nor the dejected haviour of the visage,
Together with all forms, modes, shows of grief,
That can denote me truly: These, indeed, seem,
For they are actions that a man might play:
But I have that within, which passeth show;
These, but the trappings and the suits of woe.
KING.  ‘Tis sweet and commendable in your nature, Hamlet,
To give these mourning duties to your father:
……….
QUEEN.  Let not thy mother lose her prayers, Hamlet:
I pray thee, stay with us, go not to Wittenberg.
HAM.  I shall in all my best obey you, madam.
KING.  Why, ‘tis a loving and a fair reply;
……….
HAM.  O, that this too too solid flesh would melt,
Thaw, and resolve itself into a dew!
Or that the Everlasting had not fix’d
His canon ‘against self-slaughter! O God! O God!
How weary, stale, flat, and unprofitable
Seem to me all the uses of this world!
Fye on’t! O fye! ‘tis an unweeded garden,
That grows to seed; things rank, and gross in nature,
Possess it merely. That it should come to this!
But two months dead! – nay, not so much, not two:
So excellent a king; that was, to this,
Hyperion to a satyr: so loving to my mother,
That he might not beteeme the winds of heaven
Visit her face too roughly. Heaven and earth!
Must I remember? why, she would hang on him,
As if increase of appetite had grown
By what it fed on: And yet, within a month, –
Let me not think on’t; – Frailty, thy name is woman! –
A little month; or ere those shoes were old,
With which she follow’d my poor father’s body,
Like Niobe, all tears; – why she, even she, –
(O heaven! a beast, that wants discourse of reason,
Would have mourn’d longer,) – married with my uncle,
My father’s brother; but no more like my father,
Than I to Hercules: Within a month;
Ere yet the salt of most unrighteous tears
Had left the flushing in her galled eyes,
She married: – O most wicked speed, to post
With such dexterity to incestuous sheets!
It is not, nor it cannot come to, good;
But break, my heart; for I must hold my tongue!
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Resources: ACT I – SCENE II. A Room of State in the Castle from The Tragedy of Hamlet, Prince of Denmark by William Shakespeare

国王 さてと、甥のハムレット、大事なわが子ー
ハムレット (傍白)親族より近いが、心情は遠い。
国王 どうしたというのだ、その額にかかる雲は?
ハムレット どういたしまして、なんの苦もなく大事にされて食傷気味。
王妃 ハムレット、その夜に閉ざされた顔色をはらいのけ、
あかるい親しみのまなざしを国王にお向けなさい。
いつまでも目を伏せて、塵とはてられた
りっぱな父上の面影を追うのはおよしなさい。
生あるものは必ず死ぬ、そしてあの世で永遠のいのちをうる、
これは当然のことでしょう。
ハムレット ええ、母上、当然のことです。
王妃                 とすれば、
どうしておまえには特別のことのように見えるのです?
ハムレット 見えるですって、母上!いや真実そうなのだ。
見えるとやらは知りません。この黒い上着、
しきたりどおりのものものしい喪服だけで、
いや、わざとらしく天を仰いでの長嘆息、
目からあふれこぼれる川のような涙、
うちひしがれて憂いにゆがむ顔、
その他ありとあらゆる悲しみの姿、形、表情も、
私の真実をあらわしてはいません。そういうものは、
目に見える、人間が演じて見せるしぐさだから。
だが私の心のなかには見せかけを越えるものがある。
目に見えるのは悲しみの飾り、お仕着せにすぎません。
国王 亡くなった父上を悲しむのは、ハムレット、
おまえの心根のやさしさを示し、りっぱだと思う。
……….
王妃 母の願いも無にしないでおくれ、ハムレット、
ヴィッテンベルクには行かないで、ここにいておくれ。
ハムレット できるだけおことばに従いましょう、母上。
国王 おお、よく言ってくれた、うれしく思うぞ、
……….
ハムレット ああ、このあまりにも硬い肉体が
崩れ溶けて露と消えてはくれぬものか!
せめて自殺を罪として禁じたもう
神の掟がなければ。ああ、どうすればいい!
おれにはこの世のいとなみのいっさいが
わずらわしい、退屈な、むだなこととしか見えぬ。
いやだいやだ!この世は雑草の伸びるにまかせた
荒れ放題の庭だ、胸のむかつくようなものだけが
のさばりはびこっている。こんなことになろうとは!
亡くなってまだ二月(ふたつき)、いやいや、二月にもならぬ、
りっぱな国王だった、いまの王とくらべれば
獅子と虫けらほどもちがう。母上をこの上なく愛され、
外の風が母上の顔に強くあたることさえ
許さぬほどだった。それが、なんということだ!
思い出さねばならぬのか?そう、母上もあのころは
父上を一時(いっとき)も離さず、満たされてますますつのる
貪欲な愛にひたっておいでだった。それが一月(ひとつき)でー
もう思うまいー心弱きもの、おまえの名は女!ー
ほんの一月で、いや、父上の亡骸に寄りそい、
ニオべのように涙に暮れて墓場まで送った母上の
あの靴もまだ古びぬうちにー母上が、あの母上がー
ああ、ことの理非をわきまえぬ畜生でも
もう少しは悲しむであろうにー叔父と結婚するとは、
父上の兄弟とはいえ、おれがヘラクレスとちがうほど
似ても似つかぬあの男と、一月もたたぬのに、
泣きはらした赤い目から空涙の跡も消えぬうちに
結婚したとは。ああ、なんというけしからぬ早さだ、
こんなにもすばやく不義の床に送りこむとは!
これはよくないぞ、けっしてよい結果にはならぬぞ。
だが胸が張り裂けようと、口に出してはならぬ。
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出典: ウィリアム・シェイクスピア『ハムレット』(小田島雄志訳)より 第一幕 第二場 城内の大広間

どうしてこんなにも美しい言い方ができるのでしょうか。
Shakespeare と同時代の作家の多くは大学で学んでいましたが、
あまり経済的に余裕のなかったShakespeareは大学に行けませんでした。
それが返って独自性を産みよかったのだと言う学者もいます。
私はShakespeare の「言い方」、「言葉の紡ぎ方」が好きです。
皆さんはどう感じますか?

それにしても、このシーンはよく覚えています。
舞台の設定も現代風ゴシック調というのか、非常に優美で印象的でした。
なんといっても素晴らしい俳優さんたちの英語は酔いしれてしまうほど美しく、
英語ってこんなにも美しく響くのか!(特に子音!)と
大感動しながら鑑賞していました。
私の頭の中のハムレットの独白部分は、
完全にCumberbatch の声でよみがえります♡